アトリエMANABI

 学びの道の幼児部で、子どもたちは、先生のもとで、色々なルールで、色々なメンバーと、課題、制作に取り組みました。そしてその全ての状況で、楽しむことを基本姿勢とし、チームで課題を乗り越えてきました。それは、自分の価値を家庭外の社会に作り、親の庇護下から出て自立する上での、健全な過程になっています。そうして子どもたちは、常に「主体的に楽しむ姿勢」を培いました。そうして、自らの価値を小学校という新たな社会に示し、入学した子どもたちですが、これから彼らは、私たちもかつて体験した、環境の変化、心身の変化を体験していくこととなります。今まで入っていた、幼稚園や学びの道などのコミュニティを卒業し、小学校やその他の新しいコミュニティに属することとなり、同時に、心身の急激な発達を体感します。そしてそれらの変化は、周りの人間たちと自分との違いを大きくしていきます。家庭の違い、男女の違い、年齢の違いなどが目に見えて大きくなり、価値観の違いを大きくしていきます。それらの違いを知ることは、自分が成長するためのチャンスでもありますが、自分に自信をなくし、歩く道を見失うきっかけとなることもあります。そんな時、自分の足で立って歩いていくためには。信じられる自分の感性を身につけること。それが彼らが自分の道を歩くために大切なことです。そのためにまずは、自分の目の前の世界を感じることが必要です。開かれた感性は、世界をありのままに感じ、自分自身の本質を知るための鏡となります。そして、自分の本質が持つ感性は、他の何にも影響されることのない、本物の自信になります。我々学びの道のスタッフは、アトリエマナビでは先生ではありません。子どもたちが体験する世界のひとつであり、子どもたちの持っている世界を体験する、子どもたちと同じ体験者です。そして、我々にできることは、子どもに既にある道を示すことではありません。我々は、彼らが自分の生き方を自ら選択し、歩もうとする時、そのことを肯定します。共に未開の道をかき分け、歩み出す彼らを支えます。

年間カリキュラム

第1ターム(4、5、6、7月)
 COLECT~未来へのカケラ集め~

 自分の世界を構築する土台を作るためには、素材の使い方を知ることと、ものを見る力が必要です。なじみのある画材でも、そのものの可能性を最大限に引き出せたときには新たな自分の可能性も見えてきます。また、ものを見る力とはデッサン力に限らず、美意識を育むこともその一つです。お子様の興味関心に沿いながら、今まで思いもよらなかった世界の見方を知る機会を提供いたします。
 授業内容
・水彩着彩(キャンバスボード)
・鉛筆・木炭デッサン
・石粉粘土
・イメージを形にしてみよう・画集や絵本から心に響いた要素を模写してみよう
・構図の勉強
・人体解剖学の勉強
 などなど 
材料はこちらでご用意いたします。

第2ターム(8、9、10、11月) 
 TRAVEL~より深く、表現の旅へ~

 第二タームでは、第一タームで物の見え方・使い方を養った上で、さらに専門的な画材や表現方法に触れる事で、自分の想いを昇華するのに最適な方法を探求するための場となります。より専門性の高い素材に触れ、どの分野で自らの世界を広げていくのかを選び、それぞれの素材に合わせた技術を養っていきます。ここで、提示した課題と素材とに触れ、”自分”を今一度再確認することで第3タームに備えましょう。
 授業内容
○テーマ‥こちらの設定したテーマの中で表現(制限ある中で思考する)
・午後3時のレシピを描いてみよう。
・今の気持ちの服を作ってみよう。 
・赤い曲と青い曲を聴き比べてみよう
・目を瞑って水を飲み、その味の色を描いてみよう などなど
○触れられる技法
・版画
・シリコンもしくは石膏の立体作品 
・針金立体作品
・日本画岩絵の具・油絵・木彫(小学校高学年以上)
※素材によってはご家庭で用意していただく場合がございます。

第3ターム(12、1、2、3月)
 SHOW~自分の世界を魅せよう~

 4月から11月までの制作期間を乗り越え、自分にあった素材・表現したい世界のイメージが少しずつ見えてくるかと思います。最終タームではそれらを踏まえた上、自分で材料を選び、4か月間で一つの作品を制作してもらいます。自分にしか作れない世界観とはどういうものか、講師と丁寧に対話していきながらじっくりと探っていきましょう。

体験会

全四回のプログラムで実施しております。
お問い合わせは電話・メールにて随時お受けしております。

第一回テーマ「自分はどんな人なのか」~自分の好きなものをドローイングしてみよう~
 自分の好きなものや興味のあるものを、描き出す素材に縛られず自由に描きだしていきます。ただ描いていくのではなく、自分はどこに興味があり、何が好きなのか、先生と丁寧に話していきながら「自己理解」を深めましょう。
素材‥画用紙にクレヨン・絵具・鉛筆もしくはちぎり絵など ※教室で用意いたします。

第二回テーマ「人の構造」~自分を表現しよう~
 「自分」を制作してもらいます。ただの自画像ではなく、自分を大きな紙に全身描いてもいいですし、粘土で自分の顔や手を造形しても構いません。人体の構造を学ぶというテーマではありますが、自分をより知り「身近なものを探求する喜び」を知るという裏テーマがあります。
素材‥絵画もしくは石粉粘土などの立体造形  ※教室で用意いたします。

第三回テーマ「身の回りのものの構造」
 興味を持っている生き物や乗り物・植物などから一つを選び、制作します。第一回であった好きなものに対する「気づき」をもとに、ただ模倣して作るというだけではなく「限界まで追求し表現する」ことを目的とした制作です。
素材‥絵画もしくは石粉粘土などの立体造形 ※教室で用意いたします

第四回テーマ「自分はどんな世界に居たいのか」~人との関係性と空間を描いてみよう~
 第一回から第三回まで、表現するための基礎となる素材集めの導入を行いました。第四回は、これから制作をしていくにあたり、どんな「理想の世界」を作っていきたいのかということを考える回となります。ここで世界観を完成させる、というわけではありません。自分を表現する楽しさを知ってもらえたらと思います。
素材‥画用紙にクレヨン・絵具・鉛筆もしくはちぎり絵など ※教室で用意いたします。